鶏に籠をかぶせて初嵐 長谷川櫂 大呂俳句会 投稿日:2019年8月9日 作成者: dvx223272019年8月9日 「籠をかぶせて」の「て」は接続助詞。「て」のところで軽く切れているが、前の語句を受けてあとの語句「初嵐」に続けるのが接続助詞「て」の役目である。 句は、「籠をかぶせられた鶏」と「初嵐」の取り合わせの形になっているが、この「て」のつなげようとする働きによって、一物仕立に近い俳句ということができる。解釈は「鶏に籠をかぶせて初嵐に備えよう」というところか。籠まるごと初嵐に吹き飛ばされそうな鶏である。(m)「季語 初嵐(秋)」