すぐ来いといふ子規の夢明易き 高浜虚子 大呂俳句会 投稿日:2019年5月20日 作成者: dvx223272019年5月20日 目上の人から「すぐに来い」と言われればたいていは怒られるとき。虚子もまた夢の中で子規に怒られていたのか。「すぐに来い」といわれてその瞬間目覚めたのであろう。外はもう明るい。したたかに寝汗をかいていたかもしれない。昭和二十九年の夏である。子規のもとへ行くにはあと五年生きねばならない。 (m)「季語 明易(夏)」