蕗剥くやさみどりの糸紡ぐごと 曽根崇 大呂俳句会 投稿日:2017年6月26日 作成者: dvx223272017年6月26日 直喩の俳句である。俳句を覚えたてのころ「写生(事物、自然現象を正確に写し取ること)」の大切さを説かれるが、写生の根底を支えるのは直喩でもある。自然や人の営みにじかに触れて作句することを吟行というが、吟行でなかなか句が浮かんでこないようなら、直喩に頼ってみるのもおもしろい。○○のような××、○○のごとき××、○○に似た××などなど、今日の一句もまた写生にかなった俳句である。(m)