3句選句してください。毎月13日夜12時が選句締切です。 姓名の「姓」は不要です。「名」だけを記入してください。
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*選句は半角数字でお願いします。


1 調律の音色漏れくる夕焼かな
2 青春の海はこの海夏の海
3 シャワー浴び夕餉のビールを味はへり
4 跳ね橋の跳ねて夏空ひらきけり
5 風孕む芭蕉布のひと追ふやうに
6 一痕の染みとり干すや夏のシャツ
7 木々の間に風をさがしてハンモック
8 土砂降を撥ね上げてゐる神輿かな
9 目の端に青空残す桜かな
10 香水や音なき風に運ばれて
11 琉金の尾びれふはりと吹き流し
12 葛切の歯にきゆんきゆんと染み透る
13 傷心のハートのかけら熱帯魚
14 声たてて笑うてゐたる網戸かな
15 午前二時月下美人の写メ届く
16 廃屋の余白残さぬ青き蔦
17 荒梅雨のワイパー街をぬぐひては
18 杉の香や山が聞きゐる滝の音
19 青柿が散らばってゐる辻に雨
20 地下足袋を投げ出し鳶の三尺寝
21 卓袱台を囲む燈涼し小津映画
22 難民の逃げるがごとき蟻の道
23 シーツ干す丈越え咲くや立葵
24 廃屋を嗅いで犬吠ゆ梅雨入りかな
25 梅雨深し焙煎の香も名曲も
26 口出して網戸の掃除する羽目に
27 来し道を葉裏に残す蝸牛
28 月赤しカミュのペストを紙魚走る
29 忘れゆく母の面影花うつぎ
30 海山を一皿に盛り夏料理
31 梅雨じめり紙に囲まれ苦慮したり
32 生き生きとビタミン色の夏野菜
33 潮焼けのひと潮汲みて潮を撒く 「揚浜塩田」
34 喧騒の街の一角百日紅
35 大男さいご飲干す氷苺
36 母と子の汗が絡まるおんぶひも
37 夜も更けてプール掃除の指導員
38 噴水のやんで小雨の波紋ふゆ
39 青樹海雲をつきぬけ富士の峰
40 うねりゆく大蛇か青田風渡る
41 夏山や切り立つ崖は水墨画
42 夕立に追はれて跳ねしランドセル
43 夏蝶や日の暮るるまで葉にとまれ
44 半夏生神さまからの通信簿
45 禿げて来る黒の財布の梅雨曇
46 梅雨寒や鍋を磨くもひもすがら
47 くるくると心映して白日傘
48 麻のれん間口は狭く奥深く
49 三叉路をスイと右行く夏燕
50 明易へ水汲み上げる水車かな
51 寅さんの大きな鞄夕焼空
52 箱庭に我が家にはなき芝生植う
53 ポツポツの音に干し物入れる梅雨
54 小田急にロマンスグレー靴白し
55 サングラス久留米絣のシャツを着て
56 ひとすぢの草が貼りつき箱眼鏡
57 ガラス器に突き立て落しトコロテン
58 夭逝の友思はるる梅雨しとど
59 噴水の最上段より老い兆す
60 青田波その波の上の夜汽車かな
61 荒梅雨ややすやすと家押し流し
62 波寄せる海の家なき砂浜に
63 海光の沖は黒潮麦の秋
64 地図帳の日本ひとひら沙羅の花
65 終末時計残り百秒いわし雲
66 小枝もて蜘蛛の囲はらふ子供かな
67 職を辞し無心で眺む蟻の列
68 形代に我名一人のさみしさよ
69 ちがう星見ている妻と夕涼み
70 船頭の操つてゐる夏の川
71 息をのむ翡翠の背のエメラルド
72 原発忌骨がらみなる桜咲く
73 心地好き空腹感や夏の朝
74 茄子の花嘘も方便仏顔
75 夏燕影の飛び交ふ路を漕ぐ
76 深々と山に一礼瀧行者
77 子燕と共に待ちおるバス乗り場
78 大仏の厚き胸板緑雨かな
79 後逸の球追ひかけて草いきれ
80 ペデキュアの花柄眩し夏来る
81 筑紫路に大文字小文字青田風
82 里山の山ごと響く蝉しぐれ
83 検温の顔を吹かせて夏料理
84 縁側で一酒一肴雲の峰